今回は、携帯ブラックリストの方が、アパートやマンションなどの賃貸物件を借りれるのか?はたまた、ひたすら審査落ちを繰り返すのか?という点を解説していきます。
まず、「携帯ブラックリスト」について勘違いをされている方が多いので、「携帯ブラック」「金融ブラック(CICブラック)」「社内ブラック」の3つについて、下記記事をお読みの上、ご理解いただけると当記事の内容がスムーズに入ってくるかと思います。
「携帯ブラック」「金融ブラック(CICブラック)」、これら二つがごっちゃになってしまっている方が非常に多いです。
・混同しがちな3種類のブラックリスト・それぞれの違いと自分に及ぼす影響・社内ブラックはMVNOで純増傾向・それに対して、キャリアの社内ブラックは純減傾向「携帯ブラックリスト」というと、TCA/TELESAと言われる一般社団法人が加盟キャ[…]
携帯ブラックなら賃貸は問題なし
上記で紹介した記事中で解説している、「携帯ブラックリスト」のみであれば、アパート・マンション・駐車場・倉庫等の賃貸契約は全く問題ありません。
もう一度おさらいですが、「携帯ブラックリスト」というのは、基本使用料や通話料といった通信事業者に支払うべき代金の滞納をし、残債がある状態で強制解約となった方のリストです。
端末代金を割賦契約にして分割払い。支払い終える前に、61日以上滞納した場合は、金融ブラック(CICブラック)となります。
この金融ブラックとなると、かなりやっかいです…。
金融ブラックになると、賃貸も一苦労
すべての賃貸物件でNG・審査落ち、となる訳ではありませんので、ご安心ください。
ただし、選択肢はかなり限られます。
まず、連帯保証人を用意できる方であれば、そこまで苦労することなく物件を見つけることが可能です。
- 連帯保証人になってくれる方がいるケース
- 連帯保証人になってくれる人が誰もいないケース
上記2パターンに分けて、ご紹介していきます。
ご自身が該当する方をお読みいただければと思います。
余談とはなりますが、下記記事にて、不動産のローン購入と携帯ブラックリストについて、解説しております。
参考:携帯ブラックリストはローンに影響を与える?
【ケース1】連帯保証人あり
ご両親や兄弟など、連帯保証人になってくれる方がいらっしゃる場合、
金融ブラックでない場合よりも選択肢は減りますが、ほぼほぼ不自由なく、賃貸物件を借りることが可能です。
まず、金融ブラックが不動産の賃貸において足かせとなるポイントは、「家賃保証会社」の存在となります。
(いわゆる、保証会社)
家賃保証会社不要の物件であれば、ほぼほぼOKでしょう。
もし、気に入った物件が、家賃保証会社必須となっている場合、家賃保証会社を通すと審査落ちとなりますので、「連帯保証人」をつけるという条件での契約交渉が必要となります。
これに関しては、大家さん次第なので、交渉の結果、入居OKとなる場合もあれば、入居拒否となる場合もあります。
現状、家賃保証会社をつけるのが当たり前なのか?というほど、保証会社を必須としている物件が多いので、連帯保証人をつけるという条件で交渉を進めるほかありません。
【ケース2】連帯保証人なし
「携帯ブラックリスト」は、一種のお金のトラブルですので、「連帯保証人なんて頼める人いないよ。」という方も思いのほか多いのが現実です。
まず、当記事上部でご紹介した通り、「携帯ブラック」は賃貸借契約の足かせになることはありません。
「金融ブラック」となると、賃貸契約において最近使われることの多い「家賃保証会社」の審査落ち要因となります。
家賃保証会社は、いわゆる「保証会社」というものですが、彼らの審査も、入居審査の一つとなっており、保証会社の審査では「信用情報の照会」も行われる為、金融ブラックとなっている場合には、ほぼ100%審査落ちとなります。
つまり、「家賃保証会社」必須の物件は、申込み不可。
(申し込み不可ではないが、申し込む意味がない)
家賃保証会社は不要だけど、連帯保証人が必要。という物件も不可。
となりますので、連帯保証人を用意できない場合、必然的に、「保証会社不要・保証人不要」という、超激レアな物件を漁るしか選択肢はありません。
保証人・保証会社不要の物件
よく「SUUMO」や「アットホーム」などの賃貸物件検索サイトでの絞り込みに「保証人不要」という検索オプションがありますが、これで出てくる物件の大半は「連帯保証人は不要の代わりに、保証会社利用」という物件が9割です。
保証人不要・保証会社不要となると、あなたに選択肢はほとんど残されていません。
一番てっとり早い方法は、お近くの不動産会社に赴き「保証人・保証会社不要の物件を探してください」とストレートに伝えましょう。
保証会社必須の物件であれば、内見・内覧する時間すらも無駄になりますので…。
もし、あなたが、まだ金融ブラックリストに載っていないのであれば、絶対に載らないようにすることをオススメします。
家賃保証会社の代位弁済歴ありの場合
過去、賃貸物件入居時、家賃の滞納により、保証会社の代位弁済歴がある場合、実はこれも金融ブラック入りとなっています。
スマホ代金の分割払いを滞納したこともないし、クレジットカードの滞納をしたこともない!という方であっても家賃滞納による、金融ブラックとなっている場合もありますので、こちらもご注意ください。
保証会社による代位弁済は、CICの信用情報に登録されます。
また、保証会社が加盟する「全国賃貸保証業協会」の「代位弁済情報データベース」にも登録されます。
TCA/TELESAによる「不払者情報の交換」(携帯ブラックリスト)のようなものですね。
とにもかくにも、スマホ代だろうと、家賃だろうと、クレジットカードだろうと、滞納しない!支払えない分は使わない!というのが、残りの人生を不幸にしない。秘訣かと思います。