携帯ブラックとは？
携帯ブラック・携帯ブラックリストとは、料金滞納・短期解約等の事由により、キャリアの社内ブラックリスト、もしくは、TCA / TELESAの不払者情報の交換のリストに入ることを言います。
携帯ブラックリストの2つの定義
携帯ブラックというと、実際の所、狭義では、二つの意味があります。
- 各キャリアにおいて、短期解約等の理由により社内ブラックリストに入る。
- TCA / TELESAの不払者情報交換リストに入る。
これら二つを総じて、携帯ブラックと言われることが多いです。
また、携帯ブラックとは別に「クレジットブラックリスト」として、割賦契約の支払いを遅滞すると、CIC・JICC・KSCと言った個人信用情報機関に金融事故の記録がなされます。
※クレジットブラックリストは、「CICブラック」「JICCブラック」「金融ブラック」「信用情報ブラック」などとも言われます。
世間一般でいう、「ブラックリスト」とはクレジットカード代金やローンの滞納等によるブラックリスト（CIC/JICC/KSCでのブラック）を指しますので、「携帯ブラックリスト」とは、また別物です。
クレジットヒストリーに金融事故記録が残ると、クレジットカードの審査が通らなくなる・スマホの割賦契約ができなくなると言ったデメリットがあります。
これに関しては、別記事「クレジットブラック」で詳しく解説しております。
1. キャリア・MVNOの社内ブラックリスト
「キャリア・MVNOの社内ブラックリスト」に関しては、転売目的での複数回線契約・短期解約・長期の料金滞納等でブラックリスト入りになることが多いです。
こちらに関しては、料金の未納や滞納等が無い場合、あくまで社内のブラックリストとなりますので、他のキャリア・格安SIMであれば、新規契約は可能です。
ただし、料金滞納が続いて強制解約となった場合には、次の項目でご紹介する「TCA / TELESAブラックリスト」にも入ることになります。
また、社内ブラックリストの場合、各キャリアごとに、段階があるようで、
・契約を受け付けないユーザー（ブラックリスト）
・契約は可能だが割引は適用させない（特価ブラックリスト）
など、ブラックリストといえど、こちらにもいくつかの種類が存在します。
各社ごとの社内規定なので、当然各社違いますし、こちらの内容や条件等に関しては、完全にブラックボックスです。
ただ、2つ目の特価BLは、docomoが採用していることで有名です。
また、MVNOの中では、OCNモバイルONEが端末価格が抜群に安いことで有名ですが、こちらも短期解約ブラックを採用していますので、短期解約にはご注意ください。
2. TCA / TELESAブラックリスト
携帯ブラックとは、一般社団法人 電気通信事業者協会（TCA）加盟企業間で、代金未払いや滞納が続いた利用者の情報を交換するリスト(不払者情報の交換)に載ることを指します。
基本的には、代金未納による強制解約者のリストが交換されます。
また、一般社団法人 テレコムサービス協会（TELESA）でも同様に、不払い者情報の交換を行っております。
このTCA / TELESAには、キャリア以外にも、格安SIMや格安スマホを提供しているMVNOから、スカパーや各地方のケーブルテレビ局などが加盟しています。
信用情報機関に事故情報が記録されるケース
冒頭でも書いた通り、端末を割賦契約で購入し、延滞した場合、金融事故情報として、信用情報期間に記録が残ります。
CICやJICCと言った期間に、事故情報が残り、5年間保存されます。
自分の信用情報（クレジットヒストリー）は下記機関に問い合わせることで、確認ができます。
CIC ： http://www.cic.co.jp/
JICC ： http://www.jicc.co.jp/
大抵の場合、CICに問い合わせればOKです。
まず、CICに信用情報の開示請求を行い、金融事故記録がなければ、JICCへ開示請求という手順で良いでしょう。
他にもKSC（全銀協）という機関もありますが、携帯のキャリア各社は提携していません。
これは、クレジットカードの支払いを滞納した場合やローンの返済を滞納した場合と同じようなものですね。
多くの若者が携帯代ぐらい遅れても大丈夫だろうという感覚でしょうが、これは後々、自分の首を締める軽率な行動です。
- クレジットカードが作れなくなる。
- ローンが組めなくなる。
- スマホが分割契約できなくなる。
など、良いことがありません。
責任ある大人として、未払いや滞納等は絶対にやめましょう。
スマホの割賦代金を滞納した場合、身の回りで起こる変化を具体的な実例を交えながら、下記記事でご紹介しています。
参考：携帯代を滞納すると、人生はこう変わる
